「燻製器って専用のものを買わないといけないの?」「100均の材料でなんとかならないかな?」
そんなふうに思ったことはありませんか。確かに市販の燻製器は数千円〜数万円するものも多く、いきなり買うにはちょっと勇気がいるかもしれません。
でも実は、100円ショップで売っている身近な材料だけで、十分に使える燻製器を自作することができます。
この記事では、100均の材料を使った燻製器の作り方を2通り紹介しながら、安全に楽しむための注意点までわかりやすく解説します。
100均の材料で燻製器は本当に作れるのか
結論から言うと、100均の材料だけで燻製器は十分に作れます。
なぜかというと、燻製器の構造はとてもシンプルだからです。熱源と燻煙材を入れ、その上に食材を置いて煙を当てる——基本的な仕組みさえ再現できれば、特別な機器でなくても家庭で燻製を楽しむことができます。
実際に、複数のアウトドアメディアや専門サイトでも100均材料を使った自作燻製器が紹介されており、すでに多くの人が実践している方法です。
自作燻製器の基本的な仕組み
燻製器の仕組みは次の3つだけです。
- 熱源 … コンロや七輪、バーナーなど
- 燻煙材 … スモークウッドやスモークチップ
- 密閉できる空間 … ボウルやダンボールなど
このうち、熱源と燻煙材は別途用意する必要がありますが、「密閉できる空間」は100均の材料で十分に代用できます。
つまり、100均で材料を揃えれば、本格的な燻製に挑戦するための入り口に立つことができるわけです。
100均材料で作る!おすすめ燻製器の作り方2選
100均の材料で作る燻製器には、主にステンレスボウル式とダンボール式の2つの方法があります。
それぞれに特徴や向き不向きがあるので、自分の目的に合った方を選んでみてください。
ステンレスボウル式燻製器
もっともシンプルで、繰り返し使えるのがステンレスボウルを使った方法です。
必要な材料(すべて100均で調達可能)
- ステンレスボウル(20cm程度)×2個
- 丸網(24cm程度)×1枚
- 鍋つまみ×1個
- アルミホイル(お好みで)
ステンレスボウルは同じサイズのものを2つ用意します。丸網はボウルの上にぴったり乗るサイズを選ぶのがポイントです。
作り方
- ステンレスボウルを1つ、下側(熱源側)として使います。このボウルにスモークウッドを入れます。
- その上に丸網を置きます。この網の上に食材を並べるので、網がしっかりと安定することを確認してください。
- もう1つのステンレスボウルを、上からかぶせるようにしてフタにします。このとき、完全に密閉する必要はなく、少し隙間が空いても煙が循環するので問題ありません。
- お好みで、上側のボウルに鍋つまみを付けると、熱くなったときに開け閉めしやすくなります。
これで完成です。製作時間はなんと約5分。本当に簡単に作れます。
費用感
- ステンレスボウル 2個:約400円
- 丸網 1枚:約100円
- 鍋つまみ:約100円
合計で約600円前後で揃います。
メリット
- 金属製なので比較的丈夫で繰り返し使える
- 組み立てが非常に簡単
- コンパクトなので収納にも困らない
- 100均で材料がそろいやすい
デメリット
- 熱くなるので扱いに注意が必要
- 強い火力での調理には向かない(火を通す必要のある生肉などは不向き)
- ある程度の大きさの食材しか入らない
向いている人
- まずは手軽に燻製を試してみたい初心者
- 何度でも気軽に燻製を楽しみたい人
- キッチンやベランダなど、限られたスペースでやりたい人
向いていない人
- 大きな塊肉や大量の食材を一度に燻製したい人
- アウトドアで持ち運んで使いたい人(軽量ではないので)
注意点
- 使用中はボウル全体が非常に熱くなります。やけどに注意し、必ずコンロの上など安全な場所で使用してください。
- 下のボウルにスモークウッドを入れる際、入れすぎると煙が過剰になりすぎることがあります。様子を見ながら調整しましょう。
ダンボール式燻製器
もう一つの定番が、ダンボールを使った使い捨てタイプの燻製器です。
必要な材料(すべて100均で調達可能)
- ダンボール箱(適度な大きさのもの)×1個
- 金網(焼き網)×1枚
- 割り箸(または金属棒)×数本
- アルミホイル
作り方
- ダンボール箱の底にアルミホイルを敷きます。これで箱の底面を保護し、油や水分が染み込むのを防ぎます。
- 箱の内側に、割り箸や金属棒を渡して、その上に金網を置けるようにします。これが食材を置く棚になります。
- 金網をセットしたら、箱の底にスモークウッドを置きます。
- 箱のフタを閉めれば完成です。
費用感
- ダンボール箱(もともと家にある場合):0円
- 金網:約100円
- 割り箸:約100円
- アルミホイル:約100円
合計で約300円前後で揃います(ダンボールを購入する場合は別途)。
ちなみに、100均のキャンドゥではダンボール燻製器キット(本体110円)が販売されていることもあります。自分で箱を用意する手間が省けるので、見かけたらチェックしてみるのもひとつです。ただし在庫状況は店舗によって異なります。
メリット
- とにかく軽量で持ち運びが楽
- 使わないときは折りたためるので収納に困らない
- 費用が最安レベル
- キャンプなどの屋外で気軽に使える
デメリット
- 火災リスクが金属製より高い(何よりの注意点です)
- 長期間の使用には向かない(使い捨てが前提)
- 風で飛ばされやすい(屋外使用時)
向いている人
- キャンプなど、屋外で一時的に燻製を楽しみたい人
- とにかくコストを抑えたい人
- 自宅で場所を取らずに試してみたい人
向いていない人
- 屋内での使用を考えている人(絶対に避けてください)
- 安全面を特に重視する人
- 何度も繰り返し使いたい人
注意点(最重要)
- 絶対に屋内では使用しないでください。 火災の危険性が非常に高いです。
- 使用場所は、周囲に燃えやすいものがない屋外を選びましょう。
- 油が熱源に落ちると、急に火が大きくなることがあります。アルミホイルでしっかりと油受けを作るなどの対策が必要です。
- 使用後は確実に火が消えていることを確認してから処分してください。
燻製を始める前に知っておきたい基本の流れ
せっかく燻製器を自作したら、早く使ってみたいですよね。
ここで、燻製の基本的な流れを簡単に押さえておきましょう。
- 食材の下準備 … 食材の表面の水分をしっかり拭き取ります。これが美味しい燻製に仕上げるための最大のコツです。水分が残っていると、煙の香りがなじみにくくなります。
- 塩漬けや下味 … 食材によっては軽く塩を振ったり、ハーブなどで下味をつけるとより風味が豊かになります。
- 乾燥(表面を乾かす) … 下準備後、表面をしっかり乾燥させます。風通しの良い場所で少し置いておくとよいでしょう。
- 燻煙材をセット … 自作燻製器の熱源に近い場所にスモークウッドを置きます。
- 加熱&燻煙 … 熱源に火をつけ、煙が出てきたら食材をセットしてフタをします。
- 様子を見る … 煙の出具合や温度をこまめにチェックしましょう。
- 完成 … 食材に火が通り、いい色と香りがついたら完成です。
100均の燻製器でよくある疑問にお答えします
自作の燻製器に挑戦するとき、多くの人が抱く疑問をまとめました。
スモークチップとスモークウッドはどっちがいいの?
どちらも燻製に使う煙材ですが、違いを知っておくと選びやすくなります。
- スモークチップ … 木を細かく砕いたもの。火がつきやすく、短時間で煙が出ます。ただし燃えやすいので、こまめな調整が必要です。
- スモークウッド … 木を薄く削ったもの(または小さな板状のもの)。チップよりゆっくりと煙が出るので、長時間の燻製に向いています。
自作の燻製器(特にボウル式やダンボール式)では、スモークウッドのほうが扱いやすいと言われています。チップは燃えすぎてしまうことがあるためです。初めての方はスモークウッドから試してみるとよいでしょう。
どちらも100均で手に入ることもありますが、種類が限られている場合は、ホームセンターやネット通販で購入するのもひとつです。
どんな食材が向いているの?
自作の燻製器は、比較的小さなスペースで使うことが多いので、以下のような食材がおすすめです。
- ウインナー
- ベーコン
- チーズ(カマンベールなど)
- ゆで卵
- ナッツ類
- かまぼこ
- スルメイカなどの乾物
特に、火を通さなくてもそのまま食べられる食材は初心者にもおすすめです。チーズやスモークナッツは比較的短時間で仕上がるので、自作燻製器の練習にもぴったりです。
屋外じゃないと使えないの?
ダンボール式は絶対に屋内で使ってはいけませんが、ステンレスボウル式であれば、換気がしっかりできる場所であれば屋内での使用も検討できるかもしれません。
とはいえ、燻製をするときはどうしても煙が発生します。火災報知器が作動するリスクもありますし、近隣トラブルになる可能性もあります。
初めて使うときは、必ず屋外の安全な場所で試すことをおすすめします。
100均の燻製器を使うときの安全ルール
自作の燻製器を使う際には、特に以下の点に気をつけてください。
火の取り扱い
- コンロやバーナーなどの熱源から絶対に目を離さない
- 使用中は近くに消火器や水を用意しておく
- 風の強い日は屋外でも使用を控える
- 使用後は必ず火が完全に消えたことを確認する
やけど防止
- 特にステンレスボウル式は全体が熱くなる。やけどに注意
- フタを開けるときは鍋つかみや厚手の布を使う
- 小さな子どもやペットが近づかないようにする
使用場所の選定
- 周囲に燃えやすいものがない場所を選ぶ
- ダンボール式は必ず屋外で使う
- ベランダなどでも、壁や天井が焦げないか確認する
「ちょっとした油断が大きな事故につながる」という意識を忘れずに、安全第一で楽しんでください。
まとめ:100均の燻製器で手軽に燻製ライフを始めよう
100均の材料を使えば、数百円で手軽に燻製器を自作できます。ステンレスボウル式は繰り返し使えてコストパフォーマンスが高く、ダンボール式はさらに安価で手軽に始められます。
ただし、どちらの方法にもメリット・デメリットがあります。目的や使用場所に合わせて選ぶことが大切です。
そして何よりも、火を使う以上、安全には細心の注意を払うこと。それが長く燻製を楽しむための基本です。
この記事を参考に、100均材料で作った燻製器で、ぜひあなただけの燻製体験を楽しんでみてください。
もし「もっと本格的にやってみたい」「いろんな食材に挑戦したい」と思ったら、そのときは市販の燻製器を検討するのもよいでしょう。まずは手軽な自作燻製器から、燻製の世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。

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