キャンプを始めたいけど、「テントって結構高いんじゃないの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。確かに、高機能なモデルになると数万円~十数万円するものもありますが、実は予算を抑えても十分に楽しめる「安いテント」がたくさんあります。
この記事では、予算が限られている初心者や、コスパを重視するキャンパー向けに、安いテントの選び方と具体的なおすすめモデルを紹介します。価格が安いことによるトレードオフ(何が犠牲になっているのか)も含めて解説するので、失敗しないテント選びの参考にしてください。
そもそも「安いテント」ってどのくらいの価格帯?
「安いテント」といっても、その価格帯は人によって感覚が異なります。この記事では、おおむね1万円台~3万円未満で購入できるモデルを「安いテント」の対象とします。
この価格帯には、初心者向けのエントリーモデルや、軽量さを追求したソロテント、ファミリーでも使える実用的なモデルまで幅広く存在します。もちろん、5,000円台で買える激安テントもありますが、耐久性や防水性能に不安が残ることも事実。この記事では、コスパと信頼性のバランスが取れたモデルを中心に紹介します。
安いテントを選ぶ前に知っておきたい4つのポイント
安いテントを選ぶときは、ただ価格が安いだけで飛びつかず、以下の4つのポイントをチェックすることが大切です。これらを押さえておけば、予算内で自分に合ったテントを見つけやすくなります。
タイプで選ぶ(設営方式の違い)
テントには大きく分けてドーム型とワンタッチ(ポップアップ)型の2種類があります。
- ドーム型テント:ポールを組み合わせて設営するスタンダードなタイプです。設営には多少のコツがいりますが、収納がコンパクトで重量も軽めなのが特徴。風に強く、本格的なキャンプにも向いています。この記事で紹介するモデルのほとんどがこのタイプです。
- ワンタッチ(ポップアップ)テント:広げるだけで一瞬で設営できる手軽さが魅力です。デイキャンプやフェス、花見などの日帰りレジャーに最適。ただし、収納はやや手間がかかり、風雨に弱い傾向があるので、宿泊を伴うキャンプでの使用は注意が必要です。
定員で選ぶ
テントには「○人用」という定員表示がありますが、これはあくまで最大収容人数です。実際に快適に使えるのは、表示定員の1~2人少ない人数だと思っておいたほうが安心です。
- ソロキャンプ:1~2人用
- デュオ(2人)キャンプ:2~3人用
- ファミリーキャンプ(3~4人):4~5人用
特にファミリーキャンプの場合は、荷物が多くなることを見越して、ワンサイズ大きめのテントを選ぶのがおすすめです。
重量で選ぶ
重量は、特にソロキャンプやバイク・自転車ツーリングをする人にとって重要な指標です。車でのファミリーキャンプがメインなら、そこまでシビアに気にする必要はありません。
- 徒歩・自転車キャンプ:3kg以下が目安
- バイクツーリング:5kg以下が目安
- 車でのファミリーキャンプ:特に制限なし(ただし重いと設営が大変)
安いテントは高価格帯のモデルに比べて重量が重くなりがちなので、持ち運びを重視する人はこの点をしっかりチェックしましょう。
耐水圧と素材で選ぶ
テントの防水性能を示す指標が耐水圧(単位:mm)です。この数値が高いほど、激しい雨に耐えられることを示します。素材は主にナイロンやポリエステルが使われ、価格が安いモデルは厚みが薄かったり、コーティングが簡易だったりする傾向があります。
- 1,000~1,500mm:晴天時のデイキャンプや、小雨程度なら問題なし。突然の雨にも対応できる最低限のレベル。
- 1,500~3,000mm:一般的なキャンプでの雨に十分対応できるレベル。初心者にはこのくらいの耐水圧があると安心です。
- 3,000mm以上:本格的な雨天や、長時間の降雨にも高い耐性を持つ。高価格帯のモデルに多いスペック。
「安いテントは耐水圧が低め」というのが一般的な傾向です。もし雨天での使用が想定されるなら、タープを併用して雨をしのぐなどの工夫をしましょう。
予算別・目的別おすすめ安テント5選
ここからは、上記のポイントを踏まえたうえで、コスパに優れたおすすめの安いテントを紹介します。ソロ・デュオ・ファミリーそれぞれの用途に合わせてピックアップしました。
1. Coleman ツーリングドーム
- タイプ:ドームテント(3人用)
- 特徴:コールマンのエントリーモデルとして不動の人気を誇るテントです。フロントに高さのあるポールを使用することで、広々とした前室を確保。荷物を置いたり、天候が悪い時の簡単な調理スペースとしても使えます。
- メリット:価格が約18,000円台と非常に手頃。重量も5.2kgと軽量で、設営も比較的簡単なため、初心者でも扱いやすいです。
- デメリット:耐水圧が1,500mmと最低限レベル。大雨の場合はタープなどでカバーする必要があります。3人用としてはややコンパクトなサイズ感です。
- 向いている人:コスパを最重視する初心者から中級者。ソロ〜2人での使用がメインの人。
- 向いていない人:本格的な悪天候下での使用を想定している人。3人でゆったり使いたい人。
- 購入前の注意点:耐水圧が1,500mmのため、雨風が強い日の使用は避けるか、タープを張るなどして対策をしてください。
2. Snow Peak ランドネストドーム SDE-260
- タイプ:ドームテント(4人用)
- 特徴:日本が誇るアウトドアブランド「スノーピーク」のエントリーモデル。逆Y字型のフレーム構造を採用しており、一人でも簡単に設営できるのが大きな魅力です。ブランドの信頼性と、耐久性・居住性のバランスが良いモデルです。
- メリット:耐水圧は1,800mmと、エントリーモデルとしては十分な数値。4人用で約29,800円という価格は、スノーピーク製品の中ではかなりコスパが良いと言えます。
- デメリット:重量が8.6kgとやや重め。車でのキャンプ向きで、徒歩やバイクでの持ち運びには不向きです。
- 向いている人:信頼できるブランドの製品を、手頃な価格で手に入れたいファミリー層。設営のしやすさを重視する人。
- 向いていない人:徒歩やバイクでの持ち運びを頻繁にする人。
- 購入前の注意点:重量がある分、安定感は抜群です。スノーピーク製品はアフターサービスが充実しているのも安心ポイントです。
3. Naturehike Cloud up2
- タイプ:ドームテント(2人用)
- 特徴:中国発のアウトドアブランド「ネイチャーハイク」の人気モデル。インナーテントとフライシートが分離できるダブルウォール構造で、超軽量ながら高い防水性能を実現しています。
- メリット:重量が約1.8kgと、この価格帯では驚異的な軽さ。耐水圧は3,000mm以上あり、雨天でも安心して使えます。吊り下げ式のインナーテントで設営も楽々です。
- デメリット:海外ブランドのため、国内メーカーに比べてアフターサービスが不安な場合があります。2人用としてはコンパクトなサイズです。
- 向いている人:軽量化を徹底したいソロキャンパーや、バイク・自転車ツーリングキャンパー。
- 向いていない人:国内メーカーのサポート体制を重視する人。広い居住スペースを求める人。
- 購入前の注意点:使用している20Dナイロン素材は薄手のため、設営時に鋭利な石や枝で傷つけないよう注意が必要です。
4. BUNDOK ソロドーム
- タイプ:ドームテント(1人用)
- 特徴:手頃な価格ながら、アルミ合金ポールやフルメッシュインナーを採用した本格志向のソロテントです。日本のアウトドアブランド「バンドック(カワセ)」から販売されています。
- メリット:価格が非常に手頃で、1万円以下で購入できるモデルも。重量は約1.8kgと軽量コンパクト。耐水圧もモデルによっては2,000〜3,000mmと高めのスペックを持ちます。
- デメリット:1人用のため、荷物が多いファミリーキャンプには不向き。居住空間は必要最低限です。
- 向いている人:予算を最優先するソロキャンプ初心者。バイクツーリングに使いたい人。
- 向いていない人:快適な広さを求める人。車でのファミリーキャンプをメインに考えている人。
- 購入前の注意点:製品によって耐水圧や仕様が異なるため、購入時は必ずスペックを確認しましょう。
5. Coleman クイックアップシェード DR
- タイプ:ポップアップテント(2〜3人用)
- 特徴:コールマンの人気シリーズ「クイックアップ」のひとつ。ポップアップ式で、広げるだけで数秒で設営が完了します。ダークルームテクノロジーを採用し、遮光・遮熱性が高いのも特徴です。
- メリット:約8,900円〜15,990円と非常にリーズナブル。重量も約2.6kgと軽量で、持ち運びが楽。日差しをしっかり遮ってくれるので、デイキャンプでの快適さが格段に違います。
- デメリット:あくまでデイキャンプ用のシェルターとしての位置づけのため、宿泊用としての防水・防風性能は本格的なテントに劣ります。
- 向いている人:海や河原でのデイキャンプ、フェス、花見など、日帰りのレジャーがメインの人。
- 向いていない人:悪天候での宿泊を目的とする人。
- 購入前の注意点:収納時はコンパクトですが、たたむ際にある程度コツがいるので、事前に練習しておくと安心です。
安いテントを選ぶときのよくある疑問
ここでは、安いテントを検討するときに多くの人が抱く疑問をまとめました。
耐水圧はどのくらいあれば十分?
目安としては、1,500mm以上あれば一般的なキャンプでの使用に十分対応できます。ただし、価格が安いモデルは1,500mm程度に設定されていることが多いです。もし雨天が予想されるキャンプに行くなら、耐水圧が高いモデルを選ぶか、タープでさらに雨を防ぐ工夫をしましょう。
ワンタッチテントでも一泊できる?
できますが、条件付きです。ワンタッチテントは設営が簡単な反面、風に弱く、フレームが折れやすいというデメリットがあります。風が強い日や、本格的な雨が予想される日には適していません。天候が安定している夏場のデイキャンプや、管理されたキャンプ場での一泊程度なら問題なく使えるでしょう。
初心者におすすめのタイプは?
総合的に見て、ドーム型テントがおすすめです。設営には少し練習が必要ですが、収納がコンパクトで重量も軽く、風雨にも強いです。今回紹介したColeman ツーリングドームやSnow Peak ランドネストドーム SDE-260は、初心者でも設営しやすく、長く使えるモデルです。
まとめ:予算と目的を明確にして、自分にピッタリの安いテントを見つけよう
いかがでしたか?安いテントでも、選び方次第で快適なキャンプを楽しむことは十分に可能です。重要なのは、「何を重視するか」を事前に決めておくこと。ソロなのかファミリーなのか、どんなシーンで使うのか、どこまで軽さを求めるのか。
この記事で紹介した4つのポイント(タイプ・定員・重量・耐水圧)をチェックすれば、予算内でも満足度の高いテントに出会えるはずです。
今回紹介したモデルを参考に、あなたのキャンプスタイルにぴったりな「安いテント」を見つけて、アウトドアライフを楽しんでください!

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