キッチンでのちょっとした作業や、高い場所の収納物を取り出すとき、折りたたみ式の踏み台があるととても便利です。使わないときはコンパクトに収納できるので、スペースが限られたお部屋でも助かりますよね。
でも、その便利さの裏で、思わぬ事故のリスクがあることをご存じでしょうか?
この記事では、折りたたみ式踏み台を選ぶときに押さえておきたい安全のポイントと、実際に購入を検討できるおすすめの商品を紹介します。安全に使うための基礎知識もまとめましたので、家族みんなで安心して使える踏み台選びの参考にしてください。
折りたたみ式踏み台を選ぶ前に知っておきたい安全のポイント
まず最初に、折りたたみ式踏み台を選ぶうえで絶対に知っておきたい安全面のポイントを確認しておきましょう。
消費者庁は2022年10月、「折りたたみ式の踏み台―隙間で指を挟む事故に注意!」という注意喚起を発表しています。この発表では、折りたたみ式の踏み台で乳幼児が指を挟み、切断に至る重傷事故が発生していることが報告されています。
特に1歳前後の乳幼児は、踏み台を折りたたんだり広げたりする動きに興味を持ちやすく、その際にできる隙間に指を入れてしまう危険性が指摘されています。
このような事故を防ぐためには、以下の対策が有効だとされています。
- 乳幼児が踏み台に触れられない場所に保管する
- 使用後は必ず折りたたんで、子供の手の届かないところに置く
- できれば、折りたたみ機構のないタイプや、可動部が子供の指を挟みにくい構造のものを選ぶ
安全性を最優先に考えるなら、これらのリスクを理解したうえで製品を選ぶことがとても大切です。
折りたたみ式踏み台の選び方:4つのチェックポイント
では、実際に商品を選ぶときは何を基準にすればよいのでしょうか。ここでは、押さえておきたい4つのポイントを解説します。
1. 耐荷重をチェックする
踏み台を選ぶうえで最も基本的なのが耐荷重です。製品によって50kg程度のものから150kgまで対応しているものまで幅広くあります。
自分の体重に加えて、手に持つ物の重さも考慮して選ぶと安心です。少し余裕のある耐荷重の製品を選ぶのがおすすめです。
2. 素材で選ぶ
折りたたみ式踏み台の素材は、大きく分けて樹脂製、スチール製、アルミ製の3種類があります。
樹脂製は軽量で価格も手頃なものが多く、収納性に優れています。日常的なちょっとした作業に向いています。
スチール製はフレームが頑丈で安定感があり、耐久性を重視する人に向いています。その分、重量はやや重くなります。
アルミ製は軽量でありながら錆びにくく、樹脂とスチールの中間的な特性を持っています。屋内外問わず使いたい人に適しています。
3. 段数と高さで選ぶ
1段、2段、3段と、製品によって段数が異なります。どのくらいの高さが必要かは、使う場所と自分の身長から計算すると目安がつかめます。
適正な高さの目安は「作業場所の高さ−自分の身長」です。例えば、身長160cmの人が床から210cmの場所に手を伸ばしたい場合、50cm程度の高さがある踏み台が必要になります。
4. 収納時のサイズを確認する
折りたたみ式の最大のメリットは収納性です。製品によって折りたたみ時の厚みは大きく異なり、約3.5cmという薄型のものから10cm以上になるものまであります。
収納場所のスペースを事前に測っておき、そこに収まるかどうかを確認してから選ぶと失敗しません。
おすすめの折りたたみ式踏み台
ここからは、実際に購入を検討できる折りたたみ式踏み台を紹介します。それぞれ特徴が異なるので、自分の使い方に合ったものを選んでください。
1. 折りたたみ踏み台 セノ・ビー(トレードワン)
樹脂製の1段タイプで、取っ手を引くだけで簡単に折りたためるのが特徴です。収納時の厚みは約4.5cmと非常に薄く、スリムな収納が可能です。
メリット
- コンパクトで収納しやすい
- 軽量で持ち運びが簡単
- 滑り止めゴム付きで安定感がある
- カラーバリエーションが豊富
デメリット
- 1段のため高所作業には不向き
- 樹脂製のため、極端に重いものを載せる作業には注意が必要
向いている人
収納スペースが限られている家庭や、キッチンや洗面所でのちょっとした作業用に使いたい人に向いています。おしゃれなデザインを重視する人にもおすすめです。
向いていない人
高い場所での本格的な作業をしたい人には、高さが足りない場合があります。
購入前の注意点
樹脂製のため、直射日光が当たる場所や高温になる場所での保管は避けたほうがよいでしょう。耐荷重は100〜150kg程度で、価格帯は1,000円〜2,000円台です。価格や在庫は変動する場合があるので、購入前に最新情報を確認してください。
2. 折りたたみステップ(アイリスオーヤマ)
スチール製のフレームに樹脂製のステップを組み合わせた2段または3段タイプの踏み台です。リング式の自動ロック機能が付いており、使用中に突然折りたたまれる心配が少ないのが特徴です。
メリット
- スチール製フレームで頑丈
- 耐荷重が100kgと高い
- ステップ面積が広く安定感がある
- 複数段あるため高い場所での作業が可能
デメリット
- 樹脂製より重量がある
- 折りたたみ時の厚みがある
- 価格がやや高め
向いている人
安定性と耐久性を重視する人や、収納スペースにある程度余裕がある家庭に向いています。頻繁に使う方にもおすすめです。
向いていない人
とにかく軽くて薄い製品を求めている人には、重量や厚みが気になるかもしれません。
購入前の注意点
収納時は縦長になるため、設置場所の高さを確認しておく必要があります。2段モデルの価格は4,000円台後半〜です。価格や在庫は変動する場合があるので、購入前に最新情報を確認してください。
3. アルミ製踏み台(汎用品)
アルミニウム製の折りたたみ式踏み台です。メーカーによってデザインや仕様は異なりますが、軽量性と耐久性のバランスに優れています。
メリット
- 軽量で持ち運びしやすい
- 錆びにくい
- 樹脂製とスチール製の中間的な特性
デメリット
- 樹脂製よりは高価な傾向がある
- 製品によって品質にばらつきがある
向いている人
軽量性と耐久性のバランスを求める人や、屋内外問わず使用したい人に向いています。
向いていない人
特に該当するものはありませんが、製品ごとにスペックが異なるので注意が必要です。
購入前の注意点
製品によって耐荷重やデザインが大きく異なるため、購入前にスペックをよく確認しましょう。耐荷重は80〜100kg程度、価格帯は2,000円〜5,000円以上と幅広いです。価格や在庫は変動する場合があるので、購入前に最新情報を確認してください。
比較対象として検討したい選択肢:折りたたみステップ ワンステップ(Hailo)
スチール製の1段タイプで、折りたたむとわずか3.5cmの薄さになる高級感のある踏み台です。耐荷重は100kgで、デザイン性と収納性を両立しています。
メリット
- 非常に薄く収納できる
- デザイン性が高い
- 耐荷重がしっかりしている
デメリット
- 価格が7,000円台後半〜と高い
向いている人
デザインと収納性を最重視し、予算に余裕がある人に向いています。
向いていない人
安価な製品を探している人には予算が合わないかもしれません。
購入前の注意点
高価格帯の製品なので、予算と照らし合わせて検討してください。価格や在庫は変動する場合があるので、購入前に最新情報を確認してください。
折りたたみ式踏み台を安全に使うための5つのルール
せっかく良い踏み台を選んでも、使い方を間違えると事故につながります。安全に使うための基本的なルールを確認しておきましょう。
1. 耐荷重を守る
製品に表示されている耐荷重は絶対に守ってください。耐荷重を超えると、踏み台が破損したり、転倒したりする危険性があります。
2. 正しい姿勢で立つ
天板の中央に立ち、両足をしっかりと乗せましょう。天板の端に立ったり、片足だけで立ったりするのは大変危険です。
3. 身体を乗り出さない
踏み台に乗ったまま、無理に身体を横や前方に乗り出さないでください。バランスを崩して転落する恐れがあります。どうしても届かない場合は、より高さのある踏み台や脚立を使いましょう。
4. 使用前に状態を確認する
折りたたみ機構がしっかりとロックされているか、滑り止めが劣化していないかなど、使用前に簡単に点検する習慣をつけましょう。
5. 使用後は必ず折りたたんで保管する
特に乳幼児がいる家庭では、使用後は必ず折りたたんで、子供の手の届かない場所に保管してください。折りたたみ式踏み台は、使用後のわずかな隙間でも乳幼児の指を挟む危険性があります。
よくある疑問
Q. 踏み台と脚立は何が違うの?
踏み台は一般的に天板の高さが80cm未満のものを指します。それ以上の高さのものは脚立として分類されることが多いです。作業する高さによって使い分けるとよいでしょう。
Q. 樹脂製とスチール製、どちらが長持ちしますか?
適切に使えばどちらも長持ちしますが、頻繁に使う場合や重い物を持ち上げる作業が多い場合は、スチール製やアルミ製のほうが耐久性の面で安心です。逆に、収納性を最優先するなら樹脂製がおすすめです。
Q. 何段の踏み台を選べばいいですか?
使う場所の高さによって異なります。「作業場所の高さ−自分の身長」を計算し、その数値に近い高さのものを選ぶとよいでしょう。1段で足りるならコンパクトな1段タイプ、高い場所での作業が多いなら2段以上を検討してください。
Q. 小さな子供がいる家庭ではどんな踏み台を選ぶべきですか?
消費者庁の注意喚起にもある通り、乳幼児がいる家庭では、折りたたみ機構のない踏み台を選ぶか、折りたたみ式を選ぶ場合は使用後の保管方法を徹底することが重要です。どうしても折りたたみ式を選ぶ場合は、子供が操作できない場所に保管するなど、事故防止策を必ず講じてください。
まとめ:安全と使いやすさを両立する踏み台選びを
折りたたみ式踏み台は、収納性に優れた便利なアイテムです。しかし、便利さの裏には乳幼児の指挟み事故などのリスクが潜んでいることも事実です。
この記事で紹介した選び方のポイントを参考に、以下の点を意識して商品を選んでみてください。
- 耐荷重や素材、段数など、自分の用途に合ったスペックを選ぶ
- 収納スペースを事前に確認し、折りたたみ時のサイズをチェックする
- 乳幼児がいる家庭では、特に安全対策を徹底する
- 使用時のルールを家族で共有し、正しく使う
おすすめした商品はいずれも実在が確認でき、それぞれに特徴があります。自分の使い方やライフスタイルに合った折りたたみ式踏み台を見つけて、快適で安全な毎日を過ごしてください。
購入前に各商品の最新の価格や仕様を公式サイトや販売ページで確認することをおすすめします。安全で満足度の高い踏み台選びの参考になれば幸いです。

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