「パッカブルリュック」って、聞いたことはあるけれど、実際どんなときに使うのか、どうやって選べばいいのか、いまいちピンとこない……そんな人も多いんじゃないでしょうか。
使い終わったらコンパクトに折りたためるから、旅行のサブバッグや、ちょっとした買い物用のエコバッグ代わりにもなる。でも、いざ選ぼうとすると、軽さなのか、容量なのか、機能性なのか、何を基準にすればいいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、パッカブルリュックの基本的な特徴から、シーン別の選び方、そして実際に購入を検討する価値のある製品を紹介していきます。
そもそもパッカブルリュックって何?
パッカブルリュックとは、使わないときにコンパクトに折りたたんで収納できるリュックのことです。アウトドアブランドを中心に多くのメーカーが展開していて、最近ではファッションブランドからも登場するほど、身近なアイテムになりつつあります。
「パッカブル」という言葉は、もともと折りたたんでコンパクトになるアウターやバッグを指す言葉で、携帯性を重視したアイテムに使われるのが一般的です。「ポケッタブルリュック」や「折りたたみリュック」と呼ばれることもあります。
パッカブルリュックが注目される理由は、なんといっても「予備のバッグとして常に持ち歩ける」という手軽さにあります。
たとえばこんなシーンで活躍します。
- 旅行先でお土産が増えたときのサブバッグとして
- 登山やハイキングで、行動中はコンパクトにしまっておき、頂上で荷物を出すときに使う
- 普段使いのバッグと併用して、急な買い物に備える
- ジムやスポーツクラブでの着替え入れとして
使いたいときにすぐ使えて、使わないときはかさばらない。それがパッカブルリュックの最大の魅力です。
パッカブルリュックの選び方
パッカブルリュックを選ぶときに押さえておきたいポイントは、主に以下の5つです。
容量と収納サイズのバランス
まずは何リットルの荷物を入れるのかを考えましょう。用途によって適切な容量はまったく違います。
- 予備バッグとして持ち歩くだけなら10〜18L程度
- 日帰りの外出やちょっとしたお出かけなら20L前後
- 旅行のサブバッグとして使うなら20〜30Lが目安です
同時に、折りたたんだときのサイズも重要です。手のひらサイズに収まるものから、少し大きめのものまでさまざま。持ち歩くことを考えると、小さくたためるほど便利ですが、その分だけ素材が薄くなったり容量が小さくなったりする傾向があります。
軽さはどこまで求めるか
パッカブルリュックの大きな特徴は軽さです。製品によっては50gを切るような超軽量モデルもあります。
ただし、軽さを追求すればするほど素材が薄くなり、耐久性が犠牲になることも。毎日の使用や少し重い荷物を入れる予定があるなら、ある程度の重量があっても丈夫な素材のものを選んだほうが安心です。
目安としては、予備バッグ用途なら150g以下、メインで使うことも想定するなら200g前後までを見ておくとよいでしょう。
背負い心地をチェックする
折りたためるからといって、背負い心地がおろそかになっていては意味がありません。
- ショルダーハーネスにパッドが入っているか
- チェストベルト(胸の前で留めるベルト)がついているか
- 背面に通気性のあるメッシュが使われているか
長時間背負う予定があるなら、これらの機能がついているモデルを選ぶと快適に使えます。特に、重量のある荷物を入れる場合はチェストベルトがあると安定感が全然違います。
素材と耐久性を確認する
パッカブルリュックに使われる素材は、ナイロンが主流です。特に「リップストップナイロン」は、格子状に補強が入っているため、薄手でも引き裂かれにくい特徴があります。
素材の強さを示す指標として「デニール」という単位があります。数字が大きいほど丈夫ですが、その分重くなります。一般的なパッカブルリュックは30D〜100D程度のものが多く、用途に応じて選ぶとよいでしょう。
また、撥水加工や防水性能もチェックポイントです。突然の雨に対応したいなら撥水加工が施されているものを、水辺での使用や本格的な雨を想定するなら防水仕様のものを選びましょう。
デザインと機能性の両立
ポケットの数や配置、キャリーオン対応(スーツケースのハンドルに通せる構造)など、細かい機能も使い勝手に大きく影響します。
外側にポケットがあれば小物をすぐに取り出せますし、内側のポケットに貴重品をしまえるものもあります。スマートフォンやペットボトルを入れられるサイドポケットがあると、日常使いでも便利です。
ファッション性を重視するなら、アウトドアブランドだけでなく、ファッションブランドからもパッカブルリュックは出ているので、選択肢が広がります。
シーン別におすすめのパッカブルリュック
ここからは、実際に購入を検討する価値のあるパッカブルリュックをシーン別に紹介します。それぞれ特徴が異なるので、自分の使い方に合うものを選んでみてください。
携帯性を徹底的に重視する人に
1. U.L.ナップサック
モンベルのU.L.ナップサックは、約39gという驚異的な軽さを実現したモデルです。手のひらサイズに折りたためるので、バッグの中に入れておいてもまったく気になりません。
- 容量:約13L
- 重量:約39g
デメリットとしては、容量が13Lとやや小さいこと。大きな荷物や重いものを運ぶ用途には向きません。あくまで「緊急時にちょっとした荷物を入れる」ための選択肢として考えるとよいでしょう。
とにかく軽さと携帯性を最優先する人、普段から「もしものとき」のためにバッグをひとつ持ち歩きたい人に向いています。
2. ウルトラシルデイパック
シートゥーサミットのウルトラシルデイパックは、わずか72gという超軽量モデルです。耐水圧2,000mmの耐水性を持つシルナイロン素材を使っているため、急な雨にも対応できます。
- 容量:22L
- 重量:72g
薄手の素材のため、耐久性はそれほど高くありません。鋭利なものを入れたり、毎日酷使するような使い方には向いていません。
携帯性と雨への備えを両立したい人、旅行先でのサブバッグとして持ち歩く人にぴったりです。
3. ジェリー バックパック 21L GE-1401
99gという軽さながら、21Lの容量を確保したバランスのよいモデルです。コーデュラナイロンという丈夫な素材を使っているのも特徴です。
- 容量:21L
- 重量:99g
- 素材:ナイロン(コーデュラ)
軽量でありながらある程度の容量が必要な人、耐久性も妥協したくない人に向いています。
機能性と耐久性を重視する人に
4. メイフライパック22
ザ・ノース・フェイスのメイフライパック22は、約200gの軽量設計ながら22Lの容量を持ち、メインリュックとしても使えるバランスのよさが魅力です。
- 容量:22L
- 重量:約200g
- 素材:40デニールのダブルリップストップナイロン
エアメッシュのショルダーハーネスを採用しており、背負い心地にも配慮されています。軽量性と耐久性、快適性のバランスを求める人、1つでさまざまなシーンに対応できるバッグを探している人に適しています。
5. mars panel load 18
カリマーのmars panel load 18は、100デニールのリップストップナイロンを使用した、アウトドアブランドらしい信頼性の高いモデルです。
- 容量:18L
- 重量:約270g
- 価格:¥7,700(税込)
チェストストラップやサイドコンプレッション機能も備えており、荷物をしっかり固定できます。その分重量は約270gと、ほかのモデルと比べると重めです。
耐久性と機能性を何より重視する人、アウトドアでも普段使いでも活躍する1つを持っておきたい人に向いています。
6. ULスタッフパック
オスプレーのULスタッフパックは、高強度のリサイクルナイロンを使用した環境配慮型のモデルです。
- 容量:18L
- 重量:149g
- 収納サイズ:約11×11×5cm
エアメッシュのショルダーハーネスとサイドメッシュポケットを備え、機能性も充実しています。環境意識が高く、かつ快適な背負い心地を求める人に選択肢として検討しやすいでしょう。
雨の日や水辺での使用を想定する人に
7. ウルトラシルドライデイパック
同じくシートゥーサミットのウルトラシルドライデイパックは、PUシームテープによる完全防水仕様が特徴です。
- 容量:22L
- 重量:110g
突然の大雨や、川辺でのアクティビティなど、水濡れが気になるシーンで力を発揮します。完全防水なので、中の荷物をしっかり守れるのが大きなメリットです。
防水性能を重視する人、アウトドアでの使用頻度が高い人に向いています。
普段使いと旅行の両方で使いたい人に
8. エアーグラムパッカブルリュック
ブルーブルーエのエアーグラムパッカブルリュックは、ファッションブランドらしいカラーバリエーションとデザイン性が魅力です。
- 重量:200g
- 価格:3,630円(税込)
- カラー:ブラック、ベージュ、オレンジ、スモーキー
撥水加工ナイロンを採用し、キャリーオン対応や内外の複数ポケットも備えた実用的なモデルです。デイリーユースから旅行のサブバッグまで幅広く使えます。
ファッション性と実用性を両立したい人、旅行の際にメインバッグとは別にサブバッグを持ちたい人に向いています。一方、とにかく軽量なものを求める人には、やや重く感じられるかもしれません。
パッカブルリュックを選ぶときに気をつけたいこと
ここまでさまざまなモデルを紹介してきましたが、パッカブルリュックを選ぶ際にはいくつか注意しておきたいポイントもあります。
耐久性は用途に応じて考える
携帯性を重視するあまり、あまりにも薄手の素材を選んでしまうと、思ったより早く傷んでしまうことがあります。特に、毎日使う予定があるなら、ある程度のデニール数があるものを選んだほうが長く使えます。
一方で、年に数回の旅行でしか使わないという場合や、緊急用としてバッグの中に常備しておくだけなら、軽量なもので十分でしょう。
価格は変動することがある
紹介した製品の価格やカラーは、記事執筆時点での情報です。特にファッションブランドのものはシーズンによってカラーが変わったり、アウトレット価格で販売されることもあります。
購入を検討する際は、必ず各ブランドの公式サイトや正規販売店で最新の価格や在庫状況を確認するようにしてください。
自分の使い方に合うかどうかが一番大事
どれだけ評価が高い製品でも、自分の用途に合わなければ意味がありません。
- 毎日使うのか、たまに使うのか
- 重い荷物を入れるのか、軽いものだけか
- 雨の日も使うのか
- デザインはどこまで重視するのか
これらの質問に自分で答えてから、製品を比較すると失敗しにくいでしょう。
よくある疑問
パッカブルリュックと普通のリュックは何が違うの?
一番の違いは「折りたたんでコンパクトに収納できる」という点です。普通のリュックは使わないときもそのままのサイズですが、パッカブルリュックはバッグの中やスーツケースにしまっておけるので、持ち運びの自由度が格段に上がります。
どの容量を選べばいいの?
用途によって適切な容量は変わります。
- 予備バッグとしての携帯用:10〜18L
- 日帰り外出や通勤時のサブバッグ:20L前後
- 旅行のサブバッグや1〜2泊のメインバッグ:20〜30L
まずはどんな場面で使うのかをイメージしてから選ぶとよいでしょう。
軽さと耐久性はどちらを優先すべき?
使用頻度と想定シーンで判断しましょう。年に数回の旅行だけなら軽量モデルで十分です。毎日使う予定があるなら、多少重くなっても耐久性の高い素材のものを選んだほうが結果的に長く使えます。
防水と撥水はどう違うの?
「撥水」は水をはじく加工が施されている状態で、ある程度の雨なら防げますが、長時間の雨や水に浸けると内部まで水がしみこむことがあります。「防水」は完全に水を通さない構造で、水辺での使用や大雨でも安心です。
ウルトラシルドライデイパックのような完全防水モデルは、特に水濡れを徹底的に防ぎたい場合に選択肢になります。
パッカブルリュックを選ぶときは「自分のシーン」を軸に
パッカブルリュックは、使い方次第で本当に便利なアイテムです。軽量・コンパクトなものから、耐久性・機能性を重視したものまで、選択肢は豊富にあります。
この記事で紹介した選び方のポイントと製品を参考に、自分のシーンにぴったりの1つを見つけてみてください。
価格や仕様は変更される場合があるので、購入前には必ず公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。あなたにとって使いやすいパッカブルリュックが見つかるとよいですね。

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