車タープってどんなもの?そもそも必要なの?
キャンプや車中泊をしていると、「日差しが強い」「突然の雨にやられた」「車の横にもう少しスペースが欲しい」と感じることがありませんか?
そんなときに役立つのが車タープ、正式には「カーサイドタープ」と呼ばれるアイテムです。
簡単に言うと、クルマの側面に取り付けて使うタープのこと。車のドア横に日陰や雨避けスペースを作れるので、車中泊やデイキャンプの快適さがぐっと上がるんです。
「でも、普通のタープと何が違うの?」と思う人もいるでしょう。通常のタープはポールとペグだけで自立させますが、車タープは車体を支柱の一部として使うのが特徴です。その分、設営が手軽だったり、車とタープの間に隙間ができずに荷物の出し入れがしやすかったりするメリットがあります。
キャンピングカーについている固定式のオーニングと混同されることもありますが、カーサイドタープはより手軽で、多くの普通車に後付けできる点が異なります。
この記事では、これから車タープの購入を考えている初心者〜中級者の方向けに、選び方のポイントとおすすめの製品を紹介します。
車タープのメリットとデメリットを整理しよう
まずは基本として、車タープを導入するメリットとデメリットを整理しておきましょう。
主なメリット
1. 快適な居住空間が広がる
車の横にリビングスペースができるので、車内だけで過ごすよりも開放感がぐっと増します。暑い日は日陰になり、急な雨もしのげるので、外での調理や食事も快適になります。
2. 車との行き来がスムーズ
通常の自立式タープでは車との間に隙間ができてしまいますが、車タープは車体とタープが直接つながっているため、荷物の出し入れがとてもスムーズです。
3. 設営が比較的手軽
車を支点にできる分、ポールの本数が少なかったり、設営手順がシンプルだったりするものが多いです。一人でも設営しやすい製品が増えています。
主なデメリット
1. 車を動かせなくなる
これは地味に大きなポイントです。タープを張った状態では車を移動できません。買い出しやトイレに行く際には、いったん撤去する必要があります。
2. 風の影響を受けやすい
車とタープをつなぐ構造上、風を受けるとタープがバタついたり、最悪の場合破損するリスクがあります。強風時は使用を控えるか、しっかりと風対策をする必要があります。
3. 車に負荷がかかる
吸盤やベルトで固定するタイプの場合、強風が吹くと車体に思わぬ負荷がかかることがあります。また、固定部分が傷つくリスクもあるので注意が必要です。
メリット・デメリットを把握したうえで、ご自身の使い方に合うかどうか検討するとよいでしょう。
車タープの選び方|失敗しないための3つのポイント
ここからが本題です。数ある車タープの中から、自分に合った製品を選ぶためのポイントを3つに絞って解説します。
ポイント1:タイプで選ぶ
車タープには大きく分けて以下のようなタイプがあります。
オープン型
最もシンプルなタイプで、天井部分の幕だけで構成されています。四方が開かれているので開放感が抜群で、風通しもよいのが特徴です。日差しを避けたり、軽い雨をしのぐのに適しています。価格も比較的リーズナブルなものが多いです。ただし、横からの雨や日差しには弱いので、天候が不安定なときは使い方が限られます。
シェルター型
テントのように側面まで幕で覆われたタイプです。プライバシーが確保され、雨風をしっかり防げるので、車中泊を本格的に楽しみたい人やファミリーキャンプに向いています。ただし、オープン型に比べると価格が高く、設営にもやや手間がかかります。
リアゲート連結型
ミニバンやSUVのリアゲートを開けた状態で連結するタイプです。車内とタープ内がシームレスにつながるので、広いリビング空間を確保できます。車高が高い車であれば、タープ内で立ち上がれるのも魅力です。ただし、対応車種が限られることがあるので、購入前に適合性を確認する必要があります。
どのタイプを選ぶかは、キャンプスタイルや重視するポイントによって変わります。
ポイント2:サイズと収納性で選ぶ
次にチェックしたいのがサイズ感です。展開時の広さはもちろん、収納時のコンパクトさも重要です。
展開時のサイズは、使用する人数や車の大きさに合わせて選びましょう。ソロキャンプなら小さめのもので十分ですが、ファミリーで使うならある程度の広さがあったほうが快適です。
一方、収納サイズも見逃せません。車の荷室に積むことを考えると、できるだけコンパクトで軽量なものが望ましいです。特に普段から車に積みっぱなしにするなら、重さやかさばりは大きな判断材料になります。
ポイント3:耐候性と耐久性で選ぶ
アウトドアで使うものなので、耐水圧やUVカットの有無、素材の強度はしっかり確認しておきましょう。
耐水圧は、タープの防水性能を示す数値です。目安として、耐水圧が2,000mm以上あれば、普通の雨には十分対応できると言われています。
また、UVカット加工がされているかを確認するのも大切です。長時間日差しの下で過ごすことを考えると、紫外線対策がされている製品のほうが快適です。
素材面では、ポリエステルやナイロンが一般的です。デニール数(生地の太さを示す単位)が大きいほど丈夫ですが、その分重くなります。耐久性と軽さのバランスを考慮して選びましょう。
おすすめの車タープ5選
ここからは、タイプ別に厳選したおすすめ車タープを紹介します。価格はすべて調査時点(2026年6月)のものです。販売価格は変動することがあるので、購入時には各販売ページで最新の価格を確認してください。
1. FIELDOOR カーサイドスクエアタープ
特徴
シンプルなスクエア型のオープンタープ。吸盤で車に固定するタイプで、価格が手頃なのが魅力です。シンプルな構造なので、初心者でも扱いやすいでしょう。別売りのサイドシートを取り付ければ、日よけの範囲を広げたり、プライバシーを確保したりすることも可能です。
メリット
・コストパフォーマンスが非常に高い
・アレンジの自由度が高い
・収納時はコンパクト
デメリット
・風や雨に弱い
・別売りオプションがないとプライバシーが確保しづらい
向いている人
予算を抑えてまずは車タープを試してみたい初心者や、デイキャンプメインで使う人に向いています。
向いていない人
悪天候でも快適に過ごしたい人や、設営にあまり手間をかけたくない人には不向きかもしれません。
注意点
風対策はしっかり行う必要があります。吸盤の固定が不十分だと、風でタープが外れる可能性もあるので、設営時は必ず固定状態を確認しましょう。
2. ogawa カーサイドシェルター2
特徴
老舗アウトドアブランド・ogawaが展開するシェルター型の車タープです。側面までしっかり覆われたクローズドな空間を作れるので、車中泊に最適です。安定した品質とブランド力に定評があります。
メリット
・プライバシーがしっかり確保できる
・雨風をしっかり防げる
・居住性が高い
デメリット
・価格が高め
・設営にやや手間がかかる
・重量がある
向いている人
車中泊を本格的に楽しみたい人や、ファミリーキャンプで快適な空間を重視する人に向いています。
向いていない人
手軽さを最優先したい人や、予算を抑えたい人にはややハードルが高いかもしれません。
注意点
車との連結部分の固定を確実に行わないと、隙間風が入ったり、タープ全体が不安定になったりすることがあります。設営時は取扱説明書をよく確認しましょう。
3. Geer Top Knopy S カーサイドタープ
特徴
オープン型でありながら、サイドシートが付属しているのが特徴の製品です。天井部分に加えて側面にも幕を張れるので、オープン型とシェルター型の中間的な使い方ができます。メッシュポケットが付いているなど、細かな工夫も見られます。
メリット
・汎用性が高い
・サイドシートで日よけやプライバシー対策ができる
・付属品が充実している
デメリット
・サイドシートの設営に手間がかかる場合がある
・風向きによってはサイドシートがバタつくことがある
向いている人
オープンな空間を確保しつつ、ある程度の日差し対策やプライバシーも欲しいという人に向いています。
向いていない人
完全なクローズド空間を求める人には、シェルター型のほうが適しています。
注意点
サイドシートの張り方で風の影響が変わります。風が強い日は、サイドシートを外すか、張り方を工夫する必要があります。
4. LOGOS neos ミニバンリビング-AI
特徴
LOGOSが展開するリアゲート連結型のリビングスペースです。ミニバンのリアゲートを開けた状態で装着し、車内とタープ内をひとつにつなげます。車高が高い車なら、タープ内で立ち上がれるほどの広さがあります。
メリット
・車内とシームレスに空間を拡張できる
・車高の高い車では立ち上がれる
・車内へのアクセスが非常にスムーズ
デメリット
・車種によって適合性が異なる
・リアゲートを開放した状態で使用するため、車内のプライバシーが気になる場合がある
向いている人
ミニバンで車中泊をよくする人や、広いリビングスペースを重視する人に向いています。
向いていない人
車種が適合しない人や、リアゲートを開けられない駐車スペースで使いたい人には不向きです。
注意点
購入前に、自分の車種が対応しているかどうかを必ず確認しましょう。
5. DOD カートゥギャザータープ
特徴
DODらしいスタイリッシュなデザインが魅力のオープン型タープです。ワンタッチ式のポール採用で設営がスピーディーにできるのが特徴で、若い層を中心に人気のブランドです。
メリット
・デザイン性が高い
・設営が簡単でスピーディー
・軽量で持ち運びしやすい
デメリット
・オープン型のため、悪天候には弱い
・付属品が少なめ
向いている人
デザインと手軽さを両立したい人や、ソロキャンプ・デュオキャンプがメインの人に向いています。
向いていない人
悪天候時の快適さを重視する人や、ファミリーで広く使いたい人には物足りないかもしれません。
注意点
設営は簡単ですが、風対策はしっかりと行いましょう。特に軽量な分、強風には注意が必要です。
車タープを使う前に知っておきたいこと
製品選びと同じくらい大切なのが、正しい使い方と安全対策です。ここでは、実際に使う前に知っておきたい注意点をまとめました。
風対策は必須です
車タープは風に弱いというデメリットを先ほどお伝えしました。強風時にはもちろん使用を控えるのが基本ですが、風が弱いときでも油断は禁物です。
ペグはしっかりと地面に打ち込み、ロープは張りすぎず、たるみすぎずの適切なテンションに調整しましょう。風向きが変わることも想定して、周囲の状況に注意を払ってください。
車を傷つけない固定方法を選ぶ
吸盤式やベルト式など、固定方法は製品によって異なります。吸盤式は取り付けが簡単ですが、砂埃や汚れが付着していると吸着力が落ちるので、取り付け前に車体をきれいに拭きましょう。ベルト式はドアの隙間やルーフレールに巻きつけるタイプですが、締めすぎると車体に跡がつくことがあります。
いずれの場合も、使用後は固定部分に車の塗装が傷ついていないか確認する習慣をつけると安心です。
使用後のメンテナンスが長持ちの秘訣
タープは使用後に濡れたまま収納すると、カビやにおいの原因になります。撤収後は、しっかりと乾燥させてから収納袋に入れるようにしましょう。
また、砂や泥が付着している場合は、軽く水で洗い流してから乾かすと、生地の劣化を防げます。
よくある質問
Q. 初心者でも設営できますか?
タイプによりますが、オープン型やワンタッチ式のポールを採用している製品であれば、初心者でも比較的簡単に設営できます。ただし、最初は自宅の駐車場などで練習してからキャンプ場で使うことをおすすめします。
Q. 自分の車に合うかどうかはどうやって確認すればいいですか?
まずは、購入を検討している製品の対応サイズや固定方法を確認しましょう。特にリアゲート連結型は車種による適合性が大きいので、メーカーの公式サイトや販売ページで対応車種を必ずチェックしてください。
Q. 雨の日でも使えますか?
耐水圧がしっかりしていれば、ある程度の雨ならしのげます。ただし、オープン型の場合は横からの雨に弱いので、雨の日にはシェルター型やサイドシート付きの製品のほうが安心です。
まとめ
車タープは、車中泊やキャンプの快適さをぐっと上げてくれる便利なアイテムです。とはいえ、タイプやサイズ、耐候性など、選ぶべきポイントは意外と多く、初めて購入する人にとっては迷いやすいのも事実でしょう。
この記事では、車タープの基本的な選び方として、タイプ・サイズ収納性・耐候性の3つのポイントを中心に解説しました。
そして、オープン型からシェルター型、リアゲート連結型まで、それぞれの特徴が異なるおすすめ製品を5つ紹介しました。
大切なのは、「自分のキャンプスタイルや車に合ったものを選ぶ」こと。開放感を重視するのか、悪天候への強さを重視するのか、あるいは設営の手軽さを重視するのか。ご自身の優先順位を明確にすることで、満足度の高い選択ができるはずです。
今回紹介した製品は、いずれも各タイプを代表する選択肢です。価格やスペック、口コミなどを総合的に見比べて、自分にぴったりの一台を見つけてください。
最後に、車タープは使い方やメンテナンス次第で長く愛用できるアイテムでもあります。購入後は取扱説明書をよく読み、安全に楽しく使って、キャンプや車中泊の時間をより豊かなものにしてくださいね。

コメント