キャンプでの調理、とくにご飯を炊くときや焼き物をするときに、こんな悩みを感じたことはありませんか?
「クッカーが不安定で倒れそう…」
「火力が強すぎてご飯が焦げてしまう…」
「バーナーの五徳の跡がクッカーに付いてしまう…」
こうした悩みを解決してくれるのが、バーナーパッドです。
この記事では、バーナーパッドの基本的な効果や選び方、おすすめの製品、そして安全に使うための注意点までを詳しく解説します。
バーナーパッドとは?どんな効果があるの?
バーナーパッドとは、シングルバーナーの五徳の上に置いて使う、メッシュ状のステンレス製アクセサリーです。
炎を直接クッカーに当てるのではなく、一度パッドで受けて熱を均一に分散させる役割があります。
具体的には、以下の3つの効果が期待できます。
火力を分散させて「とろ火」調理を実現する
バーナーパッドの最大の効果は、火力の分散です。
シングルバーナーは火力が強いものが多く、とくにメスティンなどでご飯を炊くときは、底が焦げてしまいがちです。
バーナーパッドを使うと、炎がメッシュに当たることで熱がクッカー全体にまんべんなく伝わるようになります。いわゆる「とろ火」の状態に近づけられるため、ご飯の炊きムラや焦げ付きを軽減できます。
クッカーの安定性を向上させる
シングルバーナーの五徳は、クッカーの底面が小さいと不安定になりがちです。
バーナーパッドを挟むことで、クッカーを支える面積が実質的に広がり、安定性が大幅に向上します。ぐらつきが気になる人は、使ってみるとその違いを実感できるでしょう。
クッカーやバーナーの焦げ付き・汚れを防ぐ
クッカーを直接火にかけると、どうしても底が焦げたり、五徳の跡が付いたりします。
バーナーパッドを使えば、クッカーの底面を直接炎から守ることができるため、焦げ付きを防ぎ、汚れも落ちやすくなります。また、バーナー本体の五徳部分の劣化を防ぐ効果も期待できます。
バーナーパッドの選び方|失敗しない3つのポイント
バーナーパッドを選ぶときは、以下の3つのポイントをチェックすると失敗しにくいです。
1. サイズ(SサイズとMサイズ)
バーナーパッドには主にSサイズとMサイズがあります。
Sサイズはコンパクトで軽量なので、ソロキャンプや荷物を減らしたい人に向いています。Mサイズはクッカーを安定して置きやすく、幅広いサイズのクッカーに対応できます。
まずは汎用性の高いMサイズを選んでおけば、ほとんどのシーンで使いやすいでしょう。
2. 材質(ステンレス鋼と特殊耐熱鋼)
材質も重要なポイントです。
一般的なステンレス鋼でも十分使えますが、より耐久性や耐熱性を求めるなら、特殊耐熱鋼「FCHW2」という素材を使った製品がおすすめです。この素材は熱に強く、変形しにくい特徴があります。
3. ブランドや価格帯
バーナーパッドは、アウトドアブランドから格安のものまで幅広く販売されています。
価格が安いものは試しやすく、最初の1枚として手に取りやすいですが、金属が薄く変形しやすいという声もあります。長く使うなら、ある程度信頼できるメーカーの製品を選ぶと安心です。
おすすめのバーナーパッド製品
ここからは、特におすすめのバーナーパッド製品を紹介します。
1. ユニフレーム バーナーパッドⅡ M
ユニフレームから2024年2月に発売された、バーナーパッドⅡ Mは、現在のバーナーパッドのデファクトスタンダード的存在です。
特徴は、収納可能なハンドルが新たに追加された点です。使わないときはコンパクトに収納でき、使用後は熱くなったパッドをハンドルで持ち上げられるので、とても便利です。
素材には特殊耐熱鋼「FCHW2」を採用しており、耐久性と耐熱性に優れています。
メリット
- ハンドル付きで熱くなった後も扱いやすい
- 特殊耐熱鋼を使用し、変形しにくい
- Mサイズで幅広いクッカーに対応
デメリット
- 100均製品と比べると価格は高め
向いている人
- 信頼できるメーカーの製品を長く愛用したい人
- 様々な調理に使いたい人
- 使い勝手のよさを重視する人
向いていない人
- とりあえず安価なものを試してみたい人
注意点
ユニフレーム公式では、弱火での使用が必須と明記されています。強火で使うと、輻射熱でバーナー本体やガス缶が過熱されるリスクがあるため、必ず守りましょう。
2. CAMPING MOON ファイアパット
CAMPING MOONから販売されているファイアパットも、人気の高い製品です。
ユニフレーム製品と同様に、特殊耐熱鋼「FCHW2」を使用しており、綾織のハイメッシュが特徴的です。
メリット
- ユニフレームと同等の素材を使いながら、比較的リーズナブルな価格
- しっかりとした作りで、コストパフォーマンスが高い
デメリット
- ユニフレームのようなハンドルは付いていない
向いている人
- 機能性を重視しつつ、予算を抑えたい人
向いていない人
- 日本製やブランド名にこだわりがある人
注意点
こちらもユニフレーム製品と同様、弱火での使用を守る必要があります。販売ページの情報をよく確認してから購入しましょう。
3. ベルモント ステンレスクロス BM-111
ベルモントから販売されているステンレスクロスは、少し変わったタイプのバーナーパッドです。
布状のステンレスメッシュでできており、バーナーパッドとして使うだけでなく、鍋の焦げ付きを落とすクリーナーとしても使える多機能アイテムです。
メリット
- 折りたたんでコンパクトに収納できる
- 非常に軽量(約7g)で、バックパッキングにも最適
- クリーナーとしても使える多用途性
デメリット
- 専用のバーナーパッドと比べると安定性や耐久性で劣るという指摘がある
- 価格がやや高い
向いている人
- 荷物を極力減らしたい超軽量キャンパー
- 多機能アイテムを好む人
向いていない人
- 調理時の安定性を最優先する人
代替候補:ダイソーなどの100均バーナーパッド
ダイソーなどの100均ショップでも、バーナーパッドが販売されています。
メリット
- 非常に安価(220円程度)で、手軽に試せる
デメリット
- 金属が薄く、耐久性が低いという指摘がある
- 変形しやすい場合がある
向いている人
- まずは安価で試してみたい初心者
向いていない人
- 長期間の使用を考えている人
100均製品はエントリーモデルとして気軽に試せる一方、製品の品質にばらつきがある可能性もあります。まずはバーナーパッドの効果を試してみたいという場合の選択肢のひとつです。
バーナーパッドの使い方と注意点
バーナーパッドを安全に使うために、正しい使い方と注意点を確認しておきましょう。
基本的な使い方
- シングルバーナーの五徳の上にバーナーパッドを置く
- その上にクッカーを置く
- 着火し、調理を開始する
これだけです。とてもシンプルに使えます。
安全に使うための最重要ポイント
バーナーパッドを使ううえで、絶対に守ってほしいルールがあります。
必ず弱火で使用する
バーナーパッドは炎を直接受け止めるため、パッド自体が非常に高温になります。この熱はパッドの周囲にも輻射熱として伝わります。
強火で使用すると、輻射熱によってシングルバーナー本体や、すぐそばにあるガス缶が過熱される危険性があります。
ガス缶が過熱されると、内部のガス圧が異常に上昇し、大変危険です。
そのため、公式情報でも「必ず弱火でお使いください」と強く注意喚起されています。ご飯を炊くときも、お湯を沸かすときも、常に弱火を心がけましょう。
また、アルコールバーナーには使用できないことも公式から案内されています。アルコールバーナーは火が見えにくく、不完全燃焼の原因になるためです。必ずシングルバーナー用として使いましょう。
その他の注意点
- 使用中はパッドが非常に熱くなります。素手で触らないようにしましょう。
- 使用後もしばらくは高温のままです。冷めてから収納しましょう。
- 定期的にパッドの状態を確認し、激しい変形や破損が見られる場合は交換を検討しましょう。
バーナーパッドに関するよくある疑問
Q. バーナーパッドは本当に必要ですか?
必須アイテムではありません。しかし、炊飯を美味しくしたい、クッカーの安定性を上げたい、焦げ付きを防ぎたいという人には、あると便利なアイテムです。
「なくても困らないけど、あると調理のストレスが減る」という声も多く、とくにソロキャンプの定番メニューであるメスティン炊飯には、持っている人が多い印象です。
Q. SサイズとMサイズ、どちらを選べばいいですか?
汎用性を求めるなら、迷わずMサイズをおすすめします。
Mサイズは、ソロ用の小さなクッカーから、ファミリー用の大きめのクッカーまで、幅広く対応できます。Sサイズはコンパクトで軽量ですが、大きなクッカーを置くには不安定になることがあります。
Q. 100均のバーナーパッドでも大丈夫ですか?
使えないことはありません。
実際に、100均のバーナーパッドでも焦げ付き防止や安定性の向上という基本的な効果は得られるという口コミはあります。
ただし、耐久性については「数回使ったら変形した」「金属が薄い」という声もあるため、長く使い続けたいなら、専門メーカーの製品を選んだほうが安心です。
バーナーパッドを選ぶ際のまとめ
バーナーパッドは、キャンプの調理をもっと快適にしてくれる便利なアイテムです。
- 火力を分散して、ご飯の焦げ付きを軽減
- クッカーを安定させて、調理中のストレスを減らす
- クッカーやバーナーを保護して、愛用品を長持ちさせる
選ぶときは、サイズと材質、そしてブランドや価格をバランスよく考えるとよいでしょう。
はじめての1枚としては、ユニフレーム バーナーパッドⅡ Mのような信頼できるメーカーのMサイズを選んでおけば、間違いは少ないはずです。
ただし、安全に使うために、必ず弱火で使用するというルールは絶対に守ってください。正しく使えば、あなたのキャンプ料理の質をきっと高めてくれるでしょう。
ご自身の調理スタイルや予算に合わせて、最適なバーナーパッドを選んでみてください。

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