キャンプの小川張りとは?やり方・メリット・デメリットを徹底解説

小川張りってどんな張り方?

キャンプサイトで、テントとタープがまるで一体化したように美しく設営されているのを見たことはありませんか?あの張り方には「小川張り(おがわばり)」という名前がついています。

テントの入り口にタープを連結させて張るこのスタイルは、雨に強く、リビングスペースをコンパクトにまとめられることから、多くのキャンパーに愛されている設営方法です。

「名前は聞いたことがあるけど、実際どうやってやるの?」
「風に弱いって本当?」
「初心者でもできる?」

そんな疑問に答えながら、小川張りの基本からやり方、メリット・デメリットまでを徹底解説していきます。これを読めば、次のキャンプで小川張りに挑戦したくなるはずです。

小川張りの名前の由来

小川張りという名称は、キャンプ用品の老舗ブランド「ogawa(現:キャンパルジャパン株式会社)」に由来していると言われています。

もともとはogawaが販売していた「システムタープヘキサDX」という製品専用の設営方法として広まったのが始まりです。この製品には「セッティングテープ」と呼ばれる専用のテープが付属しており、それを使ってテントとタープを連結させる方法が「小川張り」と呼ばれるようになりました。

現在では、必ずしもogawa製品でなくても、この設営方法自体を指して「小川張り」と呼ぶのが一般的になっています。メーカーの正式な商品名ではなく、キャンパー間で自然発生的に広まった通称というわけです。

小川張りに必要なもの

小川張りを実践するには、以下の道具が必要です。

必須アイテム

  • テント
  • タープ(ヘキサタープが一般的ですが、レクタタープやオクタタープでも可能です)
  • ポール2本(タープ用のポール)
  • ロープまたはセッティングテープ

小川張りの要となるのが、テントとタープを連結させるためのロープやテープです。

セッティングテープを使う方法
専用のセッティングテープを使えば、ロープワークの知識がなくても簡単に連結できます。初心者にはこの方法がおすすめです。

ロープとカラビナを使う方法
ロープとカラビナを組み合わせて連結する方法もあります。この場合は、エイトノットという結び方の知識が必要になります。

ロープだけで張る方法
ロープ1本だけで連結する方法もありますが、エイトノットに加えてシベリアンヒッチといった結び方も必要になるため、上級者向けです。

ロープを使う場合は、強度のあるものを選ぶことが大切です。細すぎるロープは切れる危険性があります。

小川張りの基本的な設営手順

ここでは、セッティングテープを使った一般的な小川張りの手順を紹介します。

1. 場所を決める

まずは設営場所を決めましょう。小川張りはテントとタープを連結させるため、通常の設営よりもやや広いスペースが必要です。特にテントの背面側にもスペースを確保する必要があるので、注意してください。

2. テントを設営する

いつも通りテントを設営します。テントの入り口の向きや風の方向を考慮しながら、ペグを打って固定しましょう。

3. タープを仮置きする

テントの入り口側にタープを広げて仮置きします。タープの中心がテントの入り口付近に来るように調整してください。

4. タープのポールを立てる

テントから離れた側のタープの端にポールを2本立てます。ポールの角度やタープの張り具合を見ながら、仮でペグを打っておきましょう。

5. セッティングテープで連結する

ここが小川張りの最大のポイントです。テントの入り口上部にあるループと、タープの先端部分をセッティングテープで連結します。

テープの長さを調整しながら、テントとタープの間に適度な張りを持たせることがコツです。テープが緩すぎるとタープがたるみ、強すぎるとテントやタープに負荷がかかりすぎます。

6. 全体のテンションを調整する

最後に、タープ全体の張りを調整します。ポールの角度を微調整したり、ペグの位置を変えたりしながら、タープにしわが寄らないように整えていきます。

全体のバランスを見ながら、テントとタープが自然に連結している状態を作りましょう。

小川張りのメリット

小川張りが多くのキャンパーに支持されているのには、いくつかの理由があります。

雨に強い

テントとタープが連結していることで、雨の日でもテントの入り口が濡れにくくなります。通常の設営では、テントとタープの間に隙間ができてしまい、そこから雨が吹き込むことがありますが、小川張りならその心配がありません。

また、タープとテントが一体化しているので、雨水がテントの入り口に流れ込むのを防げるというメリットもあります。

コンパクトに設営できる

テントとタープを離して張る通常のスタイルに比べて、占有スペースを小さくできます。サイトの広さに制限がある場合や、複数のグループで隣接して設営する場合にも使いやすい張り方です。

日差しをしっかり遮る

テントの入り口全体をタープで覆うことができるので、朝日や夕日をしっかりと遮れます。特に夏場のキャンプでは、テント内の温度上昇を抑えられるのも大きなポイントです。

見た目がかっこいい

テントとタープが美しく一体化したシルエットは、キャンプサイトの雰囲気をぐっと引き締めてくれます。「キャンプしている」というビジュアル的な満足感も、小川張りの人気の理由のひとつと言えるでしょう。

テントが風の影響を受けにくい

タープとテントが直接連結されていないため、風が直接テントに当たるのをタープが和らげてくれます。風の強い日でも、テント本体に負荷がかかりにくいという特徴があります。

小川張りのデメリット

メリットだけでなく、デメリットもきちんと把握しておくことが大切です。

風に弱い

小川張りの最大の弱点は、強風に弱いことです。タープが大きな帆のように風を受けるため、風の強い日はタープが煽られやすくなります。

特に、テントとタープを連結している部分に負荷が集中するため、強風時に無理に張っていると、ポールが折れたり、テープが切れたりする危険性があります。

風が強くなりそうな日は、小川張りを避けるか、しっかりと風対策をしてから設営するようにしてください。

設営に慣れが必要

通常のタープ設営に比べて、小川張りはやや手間がかかります。テントとタープの位置関係やテンションの調整にコツが必要で、最初はうまくいかないことも多いでしょう。

特に一人での設営は難易度が高く、最初のうちは時間がかかるかもしれません。何度か練習してコツをつかむのがおすすめです。

居住空間がやや狭くなる

テントの入り口にタープを連結させるため、タープ下のスペースがやや制限されることがあります。特にタープの背面側のスペースが少なくなるため、荷物の置き場に工夫が必要になるかもしれません。

とはいえ、これはタープのサイズや張り方によっても変わってくるので、一概にデメリットとは言い切れません。

タープの裏側にもスペースが必要

小川張りでは、タープを張るためにテントの背面側にもある程度のスペースが必要です。サイトが狭い場合や、背後に障害物がある場合は設営が難しいこともあります。

小川張りに向いている人・向いていない人

向いている人

  • 雨の日のキャンプを快適に過ごしたい人
  • サイトスペースをコンパクトに使いたい人
  • キャンプサイトの見た目にもこだわりたい人
  • 設営に少し手間をかけても、快適さを重視する人

向いていない人

  • とにかく設営時間を短くしたい人
  • 強風時のキャンプが多い人
  • タープ下に広いスペースを確保したい人
  • 初心者でまずは基本を覚えたい人(最初は通常の設営から始めるのが無難です)

小川張りに関するよくある疑問

Q. 小川張りは初心者でもできますか?

はい、できます。ただし、最初から完璧にやろうとすると難しいので、まずはセッティングテープを使った方法から始めるとよいでしょう。ロープワークが必要ないので、比較的簡単に挑戦できます。

最初のうちは時間がかかっても、数回練習すればコツをつかめるはずです。

Q. どんなタープでも小川張りはできますか?

基本的にはどの形状のタープでも可能ですが、特にヘキサタープ(六角形)が最も一般的で張りやすいと言われています。レクタタープ(長方形)やオクタタープ(八角形)でもできますが、形状によって調整の仕方が変わってきます。

Q. 一人でも設営できますか?

可能ですが、難易度は高めです。テントとタープの位置を調整しながらテープを張る作業は、一人だとどうしても時間がかかります。特に風がある日は、タープが煽られて一人での設営が難しくなることも。

初めての方は、できれば二人以上で挑戦するのがおすすめです。

Q. 強風の日でも小川張りはできますか?

できません。小川張りは風に弱い張り方なので、強風が予想される日は避けたほうが無難です。風速が強くなってから慌てて撤収するのは危険ですし、タープやポールを破損する原因にもなります。

風の強い日は、通常のタープ設営にするか、そもそもタープを張らない選択肢も考えましょう。

小川張りを成功させるコツ

最後に、小川張りをスムーズに設営するためのコツをいくつか紹介します。

テントの向きを風上に合わせる
風の影響を最小限にするために、テントの背面を風上に向けて設営しましょう。そうすることで、タープが風を受けにくくなります。

ポールの高さを調整する
ポールはできるだけ高く立てるのがポイントです。タープにしっかりと張りが出ることで、見た目も美しくなり、雨もはじきやすくなります。

ペグはしっかり打ち込む
タープの張りをキープするには、ペグがしっかり地面に固定されていることが大切です。特に風を受けやすい小川張りでは、ペグが抜けると一気に設営が崩れてしまいます。

最初はセッティングテープを使う
ロープワークに自信がない人は、最初からセッティングテープを使うのが確実です。慣れてきたらロープだけの方法に挑戦してみてもいいでしょう。

まとめ

小川張りは、テントとタープを連結させることで、雨に強く、コンパクトで見た目も美しい設営ができるキャンプテクニックです。

名前の由来はブランド「ogawa」にありますが、今では特定のメーカーに限らず、多くのキャンパーに親しまれている張り方です。

メリットがある一方で、風に弱いというデメリットも確かに存在します。自分のキャンプスタイルや、その日の天候に合わせて臨機応変に対応することが大切です。

もし「雨の日のキャンプをもっと快適にしたい」「設営にこだわりたい」と思ったら、ぜひ一度小川張りに挑戦してみてください。最初はうまくいかなくても、コツをつかめばキャンプの楽しみがぐっと広がるはずです。

あなたも次のキャンプで、小川張りの快適さを体感してみませんか?

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