キャンプ初心者が最初に戸惑うのが、テントやタープを固定する「ペグ」選び。いざアウトドアショップに行くと、1本数百円〜数千円するものもあって驚きますよね。
でも、実は100円ショップのペグでも十分にキャンプは楽しめるんです。今回はダイソーとセリアで販売されているペグを中心に、素材やサイズごとの特徴を比較しながら、あなたに合ったペグの選び方を解説していきます。
まずはペグ選びで失敗しないための基本知識
ペグを選ぶ前に、押さえておきたいポイントが3つあります。
素材で選ぶ
ペグの素材は大きく分けて「鉄(スチール)」「アルミ」「プラスチック」の3種類。鉄は重いけど頑丈、アルミは軽いけど曲がりやすい、プラスチックは軽いけど強度は低め。それぞれ一長一短です。
サイズで選ぶ
ペグの長さも重要で、短いもの(15〜18cm)はグラウンドシートや小型テント向け。20cmクラスは一般的なソロテントに。30cm以上は大型テントやタープの固定に適しています。
形状で選ぶ
丸形は抜きやすいのが特徴。Y字や十字形は地面との接地面積が増えて固定力が高まりますが、抜くときはやや苦戦することも。
これらを踏まえたうえで、100均ペグの実力を見ていきましょう。
ダイソーのペグ全5種類を比較
ダイソーでは、現在5種類のペグが販売されています。価格はすべて110円(税込)ですが、30cmの鉄製ペグだけは220円(税込)です。
1. 鉄製ペグ(20cm、ペグマーカー付)
特徴
鉄製の丸形ペグで、頭部に蓄光塗料のマーカーが付いています。重量感があり、打ち込みやすいのが特徴です。
メリット
重さがある分、ハンマーで叩いたときに安定して地面に入っていきます。夜間にマーカーが光るので、ペグの位置が分かりやすいのもポイント。
デメリット
重量があるので、複数本持ち運ぶと荷物が重くなります。
向いている人
一般的なキャンプサイトで、しっかり固定したい人。夜間の視認性も重視する人におすすめです。
向いていない人
荷物の軽量化を最優先する人には不向きです。
注意点
20cmとやや短めなので、風が強い日や大型テントには不安が残る場合があります。
2. 鉄製ペグ(30cm、ペグマーカー付)
特徴
上の20cmタイプの長尺版。30cmあるので、地面に深く打ち込めます。
メリット
長さがある分、保持力が段違い。風の強い日や大型テント、タープの固定に頼もしい存在です。
デメリット
長くて重いため、打ち込むのに体力が必要。そして何より、引き抜くのがかなり大変です。ペグハンマーのペグ抜き機能がないと、設営・撤収に苦労するでしょう。
向いている人
ファミリーキャンプで大きめのテントを使う人。風が強い場所での設営を想定している人。
向いていない人
ソロキャンプや軽量化を重視する人。ペグの抜き差しに自信がない初心者には、少しハードルが高いかもしれません。
注意点
撤収時の負担を減らすために、ペグハンマーは必須アイテムです。
3. アルミY字ペグ(18cm、マーカー付、ブラック)
特徴
軽量アルミ製のY字ペグ。マーカーとしてカラフルなコードが付いています。
メリット
とにかく軽い!複数本持ち運んでも負担になりません。Y字形状で地中での接地面積が広く、しっかり固定できます。2本入りでこの価格はコスパ良好です。
デメリット
強度はあまり高くありません。横方向からの力に弱く、石に当たると簡単に曲がってしまうことがあります。18cmと短いので、保持力は限定的です。
向いている人
ソロキャンプや軽量装備を重視する人。土の地面で小型テントを使う人にぴったりです。
向いていない人
頑丈なペグを求める人。砂利や岩の多い硬い地面での使用には向きません。
注意点
地面に打ち込むときは、まっすぐ垂直に打ち込むのがコツです。斜めに打つと曲がりやすくなります。
4. アルミY字ペグ(23cm、マーカー付、ブラック)
特徴
18cmタイプの長尺版。より深く地面に打ち込めます。
メリット
18cmより固定力が上がります。砂地などやや不安定な地面でも使いやすくなります。
デメリット
強度は18cmと同様にあまり高くありません。また、長くなった分、引き抜くのにやや力が必要です。
向いている人
軽量さを保ちつつ、もう少し固定力を上げたい人。
向いていない人
強風が予想される場所や、大型のタープに使うのは避けたほうが無難です。
5. テント・シート用杭(20cm、4本)
特徴
プラスチック製のペグで、十字形の断面が特徴。カラフルで視認性が良いです。
メリット
軽量で、4本入りでこの価格は破格のコスパ。目立つ色なので、草むらでも探しやすいです。
デメリット
強度が低く、ハンマーで叩くと破損する恐れがあります。硬い地面には刺さりにくく、特に20cmは抜くのが非常に難しいという報告もあります。
向いている人
グラウンドシートの固定など、大きな負荷がかからない用途で使う人。
向いていない人
テントやタープの主要な固定用として使うのはおすすめできません。
注意点
風の強い日や硬い地面での使用は避けましょう。あくまで「補助的な使い方」が前提のペグです。
セリアのスチール製ソリッドペグはなぜ人気?
セリアでも、キャンプ用のスチール製ペグが販売されています。
セリア スチール製ソリッドペグ (20cm)
特徴
スノーピークのソリッドステークに似た形状のスチールペグ。カラーバリエーションが豊富で、黒・赤に加えて緑・ピンクもあります。
メリット
強度が高く、硬い地面にも比較的打ち込みやすいです。赤など目立つカラーを選べるので、視認性が良いのも魅力。さらに、ペグの頭部に穴が空いているので、そこに別のペグを通せばペグ抜きがなくても引き抜けます。
デメリット
長さが20cmのみで、タープ用には短すぎる場合があります。また、塗装が剥がれやすいという口コミも。フック部分は溶接なので、一体成型の高級品と比べると耐久性で劣る可能性があります。
向いている人
テント用の頑丈でコスパの良いペグを探している人。色付きのペグで設営を楽しくしたい人。
向いていない人
30cm以上のペグが必要な人(タープ用など)。また、塗装の剥げが気になる人。
注意点
塗装が剥げるとペグハンマーが汚れることがあります。また、個体差で溶接部分が弱い場合もあるようなので、使い始めは様子を見ながら使うと良いでしょう。
ダイソーとセリア、結局どっちがおすすめ?
ここまで見てきたように、どちらが「絶対に良い」とは言えません。使うシーンや目的によっておすすめが変わります。
テント用の20cmクラスを探しているなら
→ セリアのスチール製ソリッドペグが使いやすさと耐久性のバランスでおすすめです。ペグ穴が便利で、カラーも選べます。
タープ用に長いペグが欲しいなら
→ ダイソーの鉄製30cmペグが選択肢になります。ただし、抜くときの苦労は覚悟しましょう。
軽量化を最優先するなら
→ ダイソーのアルミY字ペグ(18cmまたは23cm)が良いでしょう。ただし強度には注意が必要です。
予備やグラウンドシート用なら
→ ダイソーのプラスチック製ペグで十分です。
100均ペグを使うときのよくある疑問
Q. 100均ペグはすぐに壊れますか?
A. 素材によります。鉄製やセリアのスチール製は比較的頑丈ですが、アルミ製やプラスチック製は負荷がかかると曲がったり折れたりする可能性があります。使用シーンを選びましょう。特にプラスチック製は補助用途に限ったほうが無難です。
Q. タープに100均ペグは使えますか?
A. 30cm以上の長いペグ(例:ダイソーの鉄製30cm)はタープにも使えますが、セリアの20cmペグは短いため推奨されません。タープは風の影響を受けやすいので、できるだけ長くて丈夫なペグを選んでください。
Q. ペグの数はどのくらい必要ですか?
A. テントの種類によりますが、一般的なドームテントなら6〜8本、タープなら4〜6本程度必要です。100均ペグは安いので、予備も含めて多めに買っておくのが安心です。
Q. ペグマーカーは役に立ちますか?
A. ダイソーの鉄製ペグに付いている蓄光塗料のマーカーは、口コミでは「あまり役に立たない」という意見もあります。ただ、まったく光らないわけではないので、完全な暗闇よりは少し視認性が上がる程度に考えておくと良いでしょう。セリアのカラフルなペグのほうが、よほど視認性は高いです。
まとめ:100均ペグでキャンプをもっと手軽に
100均ペグは、正しく選べばキャンプの強い味方になります。
大事なのは「何に使うのか」を明確にすること。
- 軽量装備でソロキャンプ → アルミY字ペグ
- ファミリーキャンプのテント用 → セリアのスチールペグ
- タープ用 → ダイソーの鉄製30cm
- 予備やグラウンドシート用 → プラスチック製ペグ
すべてを1種類で賄おうとせず、用途に合わせて使い分けるのが賢い選択です。
とはいえ、100均ペグはあくまで「エントリーモデル」や「サブ機材」としての側面が強いのも事実。風が強い日の設営や、岩場・砂利場での使用には不安が残ることもあります。そういったシチュエーションが想定される場合は、専門メーカーの高品質なペグを検討するのもひとつの手です。
それでも、価格を考えれば100均ペグのコスパは優秀。まずはこの記事を参考に、あなたのキャンプスタイルに合ったペグを選んでみてください。正しく使えば、きっと十分に活躍してくれるはずです。

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