キャンプは本当にオワコン?最新の市場動向と変わらない魅力を解説

キャンプはオワコンなのか?気になる真相をデータで検証

「最近、キャンプってオワコンなんだって?」

そんな声をSNSや周りから聞くようになって、なんとなく気になっている人も多いのではないでしょうか。

たしかに、2020年から続いた空前のキャンプブームは、かつてのような熱狂はなくなったように見えます。でも、それって本当に「終わった」という意味なのでしょうか。

この記事では、「キャンプ オワコン」と言われる背景を整理しながら、実際の市場データをもとに今のキャンプ事情をひも解いていきます。キャンプを始めようか迷っている人も、すでに楽しんでいる人も、これからのキャンプの立ち位置を考えるヒントにしてください。

なぜ「キャンプはオワコン」と言われるようになったのか

コロナ禍の特需が落ち着いた

「キャンプ オワコン」という言葉が目立つようになった最大の理由は、コロナ禍という特殊な状況が終息に向かったことにあります。

2020年から2022年にかけて、海外旅行の制限や不要不急の外出自粛が続くなかで、密を避けられるアウトドアレジャーとしてキャンプは爆発的な人気を集めました。初心者が一気に流入し、キャンプ用品は品薄になり、人気のキャンプ場は予約が取れない状態が続きました。

しかし、行動制限が緩和され、海外旅行やイベントへの参加が再開されるようになると、その流れは自然と落ち着いていきます。この「特需の終了」が、「オワコン」という言葉で語られるようになった大きな要因です。

SNSでの話題性が減少した

キャンプブームの火付け役のひとつだったSNSでも、キャンプ関連の投稿はピーク時に比べると減少傾向にあります。インフルエンサーが新しいキャンプ場やギアを紹介する投稿も、以前ほど目にしなくなったと感じる人もいるでしょう。

SNSでの注目度が下がると、流行が終わったように見えるのは自然なことかもしれません。

一部メディアのセンセーショナルな報じ方

また、メディアの報じ方も「キャンプ オワコン」論を加速させました。「キャンプ離れが進む」「予約が取れなくなったキャンプ場が出始めた」といったネガティブな切り口の記事が増えたことで、ブームが終わったという印象が広まった面もあります。

ただし、こうした報道は実際の市場全体を映し出しているとは限りません。統計データを見ると、また違った景色が見えてきます。

統計データが示すキャンプ市場の現在地

キャンプ人口はコロナ前より高い水準を維持

公益財団法人 日本生産性本部が毎年発表する「レジャー白書」によると、2023年のキャンプ参加人口は、ブーム以前の2019年と比較すると、依然として高い水準にあることが確認されています。

コロナ禍のピーク時(2021~2022年)ほどの爆発的な増加は見られませんが、市場が完全にコロナ前に戻ったわけではないのです。むしろ、特需が一巡したあとも「新しい趣味としてキャンプを続けている人」がしっかりと残っているのが実態です。

消費行動は「量」から「質」へシフト

総務省の家計調査を見ても、キャンプ場の宿泊料やアウトドア用品への支出額は、2019年と比較して高い水準で推移しています。

注目したいのは、その中身の変化です。初心者向けの安価なエントリーモデルの需要が落ち着く一方で、高機能な焚き火台や快適な寝具、高品質なギアへの買い替え需要は堅調に推移しています。

つまり、キャンプは「話題の新しい遊び」から「しっかりと楽しむ趣味」へと成長段階を移しているとも言えるのです。

キャンプ場の売上は堅調

経済産業省の特定サービス産業動態統計調査では、キャンプ場を含む宿泊施設の利用状況も継続的に調査されています。こちらのデータでも、キャンプ場の売上はコロナ前の水準を大きく上回って推移していることが示されています。

予約の取りやすさという点では確かにピーク時よりは改善されていますが、それは「需要が急激に増えた異常な状態」から「適正な状態」に戻ったと見るのが自然でしょう。

「オワコン」ではなく「ニューノーマル」としてのキャンプ

ファン層のディープ化が進んでいる

今、キャンプ市場で起きているのは「裾野の縮小」ではなく「深みの増加」です。

一度キャンプの魅力にはまった人たちは、より快適に、よりおしゃれに、より自分らしく楽しむための設備投資を続けています。ソロキャンプや直火キャンプ、冬キャンプなど、楽しみ方も多様化しています。

これは、単なる一過性のブームではなく、文化としてキャンプが根付いてきた証拠でもあります。

新しい需要層の出現

また、ブームが落ち着いたからこそ、逆に落ち着いてキャンプを楽しみたいという層にも支持されています。家族連れだけでなく、カップルやシニア層、さらには仕事と並行してアウトドアを楽しむ大人の趣味としての立ち位置も確立されつつあります。

SNSでの話題性ではなく、自分自身の楽しみとしてキャンプを選ぶ人が増えているのです。

キャンプを始めるなら今がチャンス?

予約が取りやすくなった

ピーク時と比べると、人気のキャンプ場でも予約のハードルは下がっています。とはいえ、週末や連休は依然として早めの予約が必要な状況が続いています。

ただ、以前のように「半年先まで埋まっている」といった極端な状況は解消されつつあり、計画を立てやすくなったのは確かです。

中古市場が活性化している

ブーム時に購入したものの使わなくなったキャンプ用品が、メルカリやヤフオクなどの中古市場に多く出回っています。初心者が最初のギアを揃えるには、今はとても良いタイミングと言えるでしょう。

キャンプの質が向上している

施設側も、厳しい競争に生き残るためにサービスの質を高めています。オシャレなグランピング施設はもちろん、オートキャンプ場でも清潔なトイレや最新の設備を導入する動きが進んでいます。

利用者が増えすぎてクオリティが落ちる前に、快適な環境でキャンプを楽しめるようになってきているとも言えます。

キャンプが本当にオワコンかどうかを見極めるポイント

他人の評価より自分の体験を大切に

「キャンプ オワコン」という言葉に振り回されすぎる必要はありません。大切なのは、自分自身がキャンプをどう感じるかです。

SNSで話題だからやる、話題じゃないからやめる、というのはもったいない選択です。キャンプには、自然の中で過ごす解放感や、非日常を味わえる特別な時間が今も変わらずあります。

情報はデータで判断する

根拠のない「オワコン」論に惑わされないためにも、この記事で紹介したような公的データを参考にするとよいでしょう。特定の口コミや一部のキャンプ場の状況だけで判断するのは危険です。

市場全体としては、キャンプはしっかりと「定着した趣味」としてのフェーズに入っています。

まとめ:キャンプの価値はブームの有無に左右されない

「キャンプはオワコン」と言われるようになった背景には、コロナ禍の特需が終わったことや、SNSでの話題性が落ち着いたことが大きく関係しています。

しかし、公的統計データを見る限り、キャンプ市場はコロナ前よりはるかに大きな規模を維持しており、質的な成熟も進んでいます。「オワコン」は、一部の現象だけを見た短絡的な見方にすぎないでしょう。

キャンプの本質は、流行やブームとは別のところにあります。自然の中で火を囲み、家族や仲間と過ごす時間。自分自身と向き合う静かなひととき。そうした魅力は、時代が変わっても色あせるものではありません。

もしあなたがキャンプに興味を持っているなら、他人の「オワコン」という言葉に惑わされず、自分の目と感覚で確かめてみてください。キャンプの価値は、これからもあなたの体験の中にしか見つけられないものです。

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